以前に書いた保護プーラ、ぐりこのお話の顛末です。
InstagramやTwitterを見ていただいている方がほとんどなので、無事に帰宅した、ということはみなさんご存じかと思います。
どうして帰すに至ったのか、ということなのですが本当に個人のプライバシーなどで書けないことが多すぎるんですよね。
ということで書けることだけをサックリと、書いておきますね。
まず、相手からの連絡があってこのままの状態ではネコを戻すことはできないと伝えました。
本人も反省をして、ネコのことだけではなく、多方面に信用を失っていることからそちらを立て直す、ネコはそれからじゃないか、そして今の状態ではわたしたちは返せないと言いました。
本人、納得してその時は帰ったのですが1週間ほどして
「2月から3月にネコ迎えにいきますね!」とあっけらかんとLINEをしてきたのです。
そこでわたしがブチギレ、お前は何をゆうとるんやと。
何も解決してないのに一方的に迎えにいくとはなんや?となり。
そこからは主にLINEで泥沼のような言い争い、やりとりで。
しかもこう言ってはアレなんですけど、相手、アホなんです。
読解力がまるでない。
こっちか核心をつくとまったく違う話、お門違いな返答をしてくる。
それでこちらの心もしんどくなってしまって。
そしてこのまま返さないとわが家が窃盗したことになる、という。
相手の母親が今まで何かと手伝ってくれだなんだかんだ言ってきていたのに手のひらを返したように
「こっちが訴えたらいいだけなんやからな!」みたいなことを言い出す始末。
まあそれは言ってくるだろうなあとは思ってたんですけど。
誓約書は書くとは約束したものの、すべてが投げやりな感じになっていたので行ったはいいが書かないとかいう可能性もある。
心身ともにくたびれてしまって行き詰まってしまって、知り合いに相談することに。
ひとりはわたしは直接知らない、友達の知り合いで他府県で保護活動をされている方、もうひとりはわたしの友達で「京都動物愛護センター」でボランティアもやっていた人で愛護センターの方に相談してくれる、と。
で、そのアドバイスというのが真逆?だったんですよね。
A案(消せと言われたので消した)とB案。
A案も普通のことだったんですけどもね、なんかダメだったみたいです。
書くとそう思われたら困るたらなんたら。
B案は「どうやっても全ての権利は相手方(飼い主)にあるので無理。誓約書を書かせるのも向こうが嫌だと言えばそれまでの話。でも心情的にタダでは返せないというのはよくわかるので、こちらが下手に下手に出て、誓約書をなんとか書かせよう。とりあえずネコの幸せを一番に考えよう。」というもの。
どちらもLINEでやり取りしてたんですけどね、B案を聞いてめちゃくちゃスッと、つきものが取れたみたいになったんですよね。
A案は今回の場合、神経をすり減らすだけで誰も幸せになれないような気がして。
で、B案を聞いてから誰に相談するわけでもなく頭の中にスラスラーっと筋書きが見えてきて。
その日、相方は心労を癒やすべく、友達たくさんで遊びに行っていたのでそのことは言いませんでした。
そして相手の連絡先も相方が知っていたのでその日は筋書きを何回もイメトレ、誓約書もいい感じの土台を作りました。
あんなにかわいいぐりこだから、アホでもかわいがってたに違いないな、と。
こちらが「お前の態度を正せ」と言ったところでなんの効力もなく、相手も返してほしい一心でだんだんと頑なにもなるわなあ、と本当にすんなりと菩薩のような境地にまでいきました(言いすぎ)。
ということで、翌日に相方から連絡先を聞き出し(めちゃくちゃ心配してたけど)電話をすることに。
落ち着いて話、こちらの思っていることを伝えると向こうも落ち着いていてこちらの話を聞いてくれ。
そしてとりあえずの案として
・保証人を立てる。
・保証人も立ち会いのもと誓約書を書く
・当分の間保証人宅でネコの面倒を見てもらう(飼い主はいつでも会いに行ける状態)
というのを提案したらこれまたすんなりと受け入れました。
じゃあ誓約書の下書きを送るので、内容が大丈夫だったらぐりこを連れて行くよ、となり。
が、保証人になってもらえる予定だった、普段からネコの面倒を見てくれている人がそういうのは嫌だ、と言い出し。
これからもネコの面倒は見るけどそういうゴタゴタに巻き込まれたくないと。
誓約書の内容に「今後また同じことをしたら保証人がネコを引き取る」という内容があるのでどうしても保証人が必要だったのでここで話が一旦ストップ。
飼い主の知り合いでネコを飼っている人、今回の顛末を知っている人はあと一人いるのだけれどそのお宅はネコを外飼いしているらしく、自分になにかがあった時にその家にぐりこが行くのは嫌だと。
ということで誓約書の内容を見直し、保証人はネコは飼っていないけどちょっと信頼の置ける人を立てる、ということで解決しました。
そして1時間以上のドライブでぐりこを家に返しにいきました。
飼い主は自分がどれだけぐりこのことを大切にしているか、家の中もちゃんとしているのでそれもわたしたちに見てほしい、とのことでした。
電話をして話して以降、誓約書の内容もこうした方がいいですか?とか向こうからいろいろと提案をしてきたり、こちらも返すまでに「ああ、同じことをしない限り大丈夫だろうな」という気持ちになっていきました。
そして肝心の誓約書の内容ですが
・譲渡するときなどの、当たり前の内容をもろもろ
・ペットヘルプカードを携帯すること
・マイクロチップを入れているということだったのでそれらの書類、かかりつけの病院の診察券、血統書などをひとまとめにしておき、保証人がわかるようにしておくこと
・後見人(わたしたち)の許可なしにネコの譲渡をしないこと
・保証人は飼い主の異変に気付いたとき、わたしたちに連絡をすること
・これらがひとつでも守られなかった場合、飼育権もろもろ全てを放棄、わたしたちにそれらを譲る、今後一生動物の飼育をしないこと
という内容にしました。
わたしも相方ももう関わり合いになりたくないと当初思っていたので今後なにかあった時には保証人に、と思っていましたがもうここまできたわけだし、ええか、と。
わたしたちも後見人という形で関わることになりました。
そして保証人の方にも来てもらい、飼い主、わたしたちと三部の誓約書を作ってサイン、めでたくぐりこを返してきました。
そして部屋もとてもキレイでネコファーストなおうちでした。
とまあ、見てもらっていた人たちにも心配していただいたぐりこの件でした。
書かなくてもいいかなと思いましたが記録、似たようなことがあった人の参考になればと書いておくことにしました。
今後も一応、口出しはあまりせずたまに近況報告を受けたりかわいい画像でも見せてもらおう、見守っていこうと思っています
おさわがせしましたがぐりこは元の名前で、元気にやんちゃに暮らしております。
オマケ
返した翌日に来たおるすばんカメラの画像と友達が描いてくれたイラスト
今週のお題「ねこ」