2023年2月2日、わが家の正式メンバーとなった黒くてかわいいゲンちゃんのアレコレを。
どこから話せばいいのやら。
とある保護猫施設、団体がありまして。
団体と言えどわたしが知った時点ではもう活動している方はそこにはおらず。
団体が活動していた頃から猫たちのお世話に来ていた方が数名。
代表の方が病気で倒れて保護施設は立ち行かなくなりました……と引き継ぎ当初のSNSではオブラートに包んで申しておりましたが。
TNRや保護活動をして譲渡会を開催していたNPO団体の代表、病気されたのは事実なのですが、施設のことは放置で自分はトンズラ、フタを開ければひどいありさま……という具合でした。
きっと、いや絶対に手が回ってなかったな、という汚さ、激臭で目が痛い……というひどさ。
知り合いやその伝手で人が、ネコ好きが集まり、仕切り直して新たなボランティアメンバーだけで活動していくことになりました。
わたしはその施設の全頭を把握するため、施設のネコの写真を撮りに行ったのがきっかけでお手伝いをすることに。
2020年1月、お手伝いに入ったころは施設はとても汚く、マスクをしていてもにおいもひどく、服にまでにおいがついているようで家に帰ると服は即洗濯してシャワー浴びたくなるほどでした。
そしてネコたちは常におなかが空いているような状態。
お手伝いに来ていた人の数も少なく、100匹のネコのお世話には追いつかない状態。
そしてごはんももらってはいるけれども満足な量をもらっていなかった様子でした。
そして100匹ほどいるうち、名前がついていない子も多くいました。
まずはそこからだ、と全員の名前を付けて名前を呼ぶ、人に慣れることを始めようと。
そしてごはんはきちんとしたものを、十分な量食べさせる、トイレをキレイにするという当たり前のことから徹底をしていきました。
ざっくりと説明するとこんな感じです。
そして関わり始めてこれは途方に暮れるな……どうせなら1匹だけでも、と人に慣れていないネコを預かって慣れたら里親に出す、ということでわたしも1匹くらいなら預かれるよーと申し出たところ、黒い子一匹連れて帰ってーと指名?されました。
それが、ゲンちゃんがわが家にやってきた経緯です。
そしてここからはゲンちゃんの施設に来るまでのおはなし。
ゲンちゃんはなぜその施設にやって来たのか?
聞いたところによるとゲンちゃんは2017年の8月にとある方、地域猫のTNRに関わっている個人の方に保護されたそうです。
捨てられたのか、親猫とはぐれたのかはわかりませんが。
TNRとは
【T】 Trap(捕獲する)
【N】Neuter (避妊去勢手術をする)
【R】RETURN (元の場所へ戻す)
という、不幸な猫を増やさないための活動。
その活動の中でもケガをしている子や子猫で里親を探せそうな場合、保護されるケースがあります。
ゲンちゃんも子猫だし、ツラのよい猫なのできっと家に入れようと思われたんだと思います。
なんせツラがよいので。(二度目)
そのご家庭には先住さんがいて、ゲンちゃんも保護されたのはいいもののあまり人馴れしていなく、おうちの人にも懐かなかったようです。
先住猫がいることもあり、半年で慣れなかったらうちでは面倒を見られないとそのおうちの旦那さんが期限を設けたらしく、そしてシャイなゲンちゃんは半年たってもまったく懐かず、行き先をどうしようか途方に暮れていたところを知り合いの施設に預けよう、ということで252522プロジェクトの元であった施設にやってきたそうです。
(この時点でツッコミどころ満載ですが)
というか、後からその状況を知っている方に聞いた話では人がいない物置きのような空き部屋にケージをポツンと置かれ、そこで暮らしていたようです……。
シャイで半年かけても(とは言ってもほぼ無人の部屋に放置)人になつかないネコが、とっても静かな施設でケージに入れられっぱなし、1日に人が1〜2回しか来ないという状況でさらに1年半……どうなってそうなったのか、ゲンちゃんが人間嫌いになったワケは想像できますよね?
そんな状態でやってきたわけです。
ゲンちゃんの今まではわたしのTwitter、もしくはInstagramのタグ 「#家猫修行のゲンちゃん 」をさかのぼって見てもらえればなんとなく手っ取り早いのではと思います。
わたしも初めはもっと軽く考えていて、3カ月から半年くらいで触れるくらいにはなるでしょう!と思っていましたが1年経っても、不意をついてしか触れるようにはなりませんでした。
まったく懐かん、人間不信マックス、人間なんて大嫌い!でした。
が、わたしも相方もそれでいいかなーと思っていました。
うちのネコたちが受け入れて、ゲンちゃんもネコとは仲良くできている。
わたしたちがどうこう言う、そういう問題ではないのです。
自分がゲンちゃんだったら、そら人間不信にもなるわな、てなもんです。
わたしたちが誠心誠意を尽くしたところでゲンちゃんにも考えはあるのです、わたしがゲンちゃんなら「ひとの気持ち?そんなんしらんがな」です。
わたしたち人間はゲンちゃんのペースに合わせるだけなのです。
つづく
ケージにこういうタイプのハウスを入れていました。
上から開くケージだったので掃除したいときは上から出し入れしていました。
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