6月のある日、あまりにもごはんの食べっぷりが悪くてかかりつけの病院へ行ったところ、膵炎(すい炎)と診断され、入院となってしまったおたぬちゃんの記録です。
※特に生々しい表現などはないですが、動物の家族が入院、病気のお話が苦手な方は読まないほうが精神衛生上よいです。
わたしは同じ症状の子がSNS状にいて心強くなったりもしたので、同じような方に役立てば、あと注意喚起のために記しておきます。
わが家のおたぬちゃん、ずっと尿路結石用の療法食を食べています。
いろんなフードを試しましたが数値はさほど変わらなく、体質的なものだということで尿路結石療法食以外のフードは与えてはダメ!となりここ数年はそれ以外食べていません。
かわいそうだなあと思いつつも体のため、そしてありがたいことにあまり飽きることがなく、2種類くらいのメーカーで行ったり来たり、よく食べてくれていました。
普段から数粒残すタイプなので最初は気にしてなかったのですが、少しずつ残す量が増えてきて。
飽きたのかな?と思いいろんなフードをあげてみたのですがいつもの半量くらいしか食べず、病院へ。
目に見えてごはんを残すようになった日は病院が休診日で、ごはんは残すけれども元気だったので翌日の朝から行ってきました。
胃腸炎くらいかなあ、と血液検査をしてもらうとそれほど悪いところはなく。
なので念のために膵炎の検査してもいいですか?と聞かれたのでもちろんお願いしました。
詳しい数値を出すには血液検査、外注に出すタイプなので数日かかってしまうので細かな数値は出ない、でも膵炎は一刻を争うので膵炎かそうでないかが10分ほどで結果がわかる検査をしてもらいました。
10分を待たずに、7分ほどでサンプル色よりもめちゃくちゃ濃い青が浮かび上がってきて、膵炎の診断となりました。
↑ こういうやつで検査しました
治療方法としては2つ、一つは飲み薬を飲みながら自宅療養、もう一つは入院、血管から48時間かけて薬を投与、そこから流動食など食べさせて吐き戻しがなければ帰宅できる。
吐き戻しがないなら飲み薬でもいいけど、おたぬの場合吐き戻しはないけれどもくっきりと出てたのと、ごはんの食べが悪くなってから数日経ってることもありかなり膵炎が進んでいるはず、がっつりと治療するということで入院することに。
その場で腕の毛を刈られ、留置針を入れられ……。
膵炎がちょっとやっかいだということは知っているし、先生もちょっと深刻そう、もうそれからのわたしは吐きそうにしんどくなり……。
病院へお願いしてまた夕方面会に来ますと言って帰宅、そして号泣。
ごはんの食べっぷりが数日悪い、くらいで吐き戻しもなく、ごはんの時間には飛んできてくれくれアピールもしてたんですよね。
普通によく遊んで、甘えてもいたし。
もっと早く連れていけばよかったと後悔……しても遅く。
その日の午後の診察の時間に面会に行きましたが、やはり少ししんどかったのか、ケージの奥で固まっていました。
もちろんその場に慣れず、緊張していたのもあると思います。
しんどそうなのにもわたしたちを見てもどんよりとした表情なの、点滴をされている姿を見てまた泣けて泣けて……。
そこからは毎朝、毎晩の面会です。
入院2日目
翌日にはわたしが行くと「え?おかあちゃん……?」とちょっと控えめながらもうれしそうな顔をして起き上がり、近寄ってきてくれるようになりました。
その日の夜には顔を見てケージの中に敷いてあるタオルをふみふみして……そしてまたわたしは泣く。(動画録ってたので家で見てまた泣いてた)
ちょっとでもリラックスしてもらおうとおうちのにおいのついたものを持っていったり
入院3日目
この日も朝晩の2回面会。
ブラシを持って行ってブラッシングすると顔まわりなど、気持ちよさそうにリラックスしてくれる。
夜は相方と一緒に面会に。
わたしたちが行くと顔がパーッと明るくなるようになった。
そして自分から寄ってきてなでてと要求するように。
いつも家の鍵につけている猫寺(称念寺)のお守りをケージに
丸2日点滴を続け、流動食強制給餌で吐き戻しもない、明日まで吐き戻しなかったら退院もできるよ、と言われたので退院前に一度血液検査してもらえますか?それを見て気になる点がないか、退院判断してもらってもいいですか?とお願いしました。
入院4日目
翌日の診察時間になってから電話をかけたら、炎症の数値がとても高く。
また膵炎としては治っていないけど、飲み薬で一旦帰宅することは可能だ、と言われましたがその炎症数値が正常値は5.9以下(くらいだったと思う)が、22以上あったのでやはり無理をせず、このまま入院でとお願いしました。
その日は午前中だけの診察、午前中は用事があり、午後は休診で会いに行けず。
そしてまた夜になって号泣するわたし。
「会いに行かなかったから、また捨てられたと思ってないかな、裏切られたと思ってないかな?」と一度捨てられている子なので心配になってしまい。
そして3日くらいで退院できると思っていたのでダメージが強く、ぐずぐずめそめそ。
入院5日目
翌日、朝一番にチャリンコ飛ばして会いに行きました。
炎症の数値は高いものの、日に日に元気になって、面会に行くと「あ!おかあちゃんきた!」と表情が明るくなって、ケージから出たい!とギリギリまで来て降りようとしたり動きが機敏になってきた。
下の犬、めちゃくちゃうるさかったけど3日目くらいからわたしのこと覚えてあんま吠えなくなったえらいね
でも新しい療法食(尿路結石にも配慮しつつ、低脂質なごはん)はまったく食べず。
自力では食べていない状態。
あと、おっとりさんなので看護師さんたちにもスリスリしてるかな?と思っていたけれどもまったくなく、いつもケージの奥で固まっているらしく。
今日もブラッシングをしていたら以前調子悪くなったのが冬毛がひどい時で「この子ブラッシング大嫌いなんですよ」と行ったら毛玉を取るために先生と看護師さんがブラッシングしてくれて。
その時の看護師さんが「あれ?ブラッシングできるようになったんですか?」とびっくりされていて。
「そうなんです、最近めちゃくちゃあまえんぼうになって、ブラシもなんとなく好きになってくれたんです。」と。
ブラッシングで頬毛ぺったんこ
そして入院5日目の夜、相方と一緒に面会に行き、先生と相談。
前日の朝に血液検査をしたので1日、2日では劇的に下がることは期待できない
自発的にカリカリを食べないけど家に帰ったらもしかしたら食べるかも?
普段の半量以上食べられて吐き戻しがなく、お薬が飲めれば退院して様子を見て数日後にまた検査すればいい。
でも、あさってが病院の休診日ということもあって、連れて帰っても食べない、吐く!となった時に見てもらえない不安、そして飲み薬と血管から入れている薬の効きは雲泥の差、ということ。
おたぬも帰りたいだろうし、わたしたちも早く退院してほしいけどここでまたぶり返してしまえば元も子もない、慢性となってしまったらもっとかわいそうなことになる、ということで休診日を含めてあと2日、お願いすることにしました。
売り切れてたので予約してた因幡薬師の猫お守りがこのタイミングで届いた。なんじゃこりゃ?顔のおたぬちゃん
入院6日目
わたしがお休みでお出かけ前に面会に。
ごきげんでお出迎え、お決まりのブラッシングで喉をぐるぐる鳴らしていました。
でもやはりカリカリは自力では食べない。
膵炎で気をつけることは太らない、脂っこいごはんは控えるということ。
新しい療法食(ドライフード)はあまりおいしくない、みんな食いつきが悪いと評判らしく。
まあ、人間でもそうですよね、いろいろと削ぎ落とされた薄味で脂質が抑えられた療養食、おいしいかと言われれば……。
この時点でまだ退院まで2日あるものの、ごはんは困ったもんだなあと頭を抱えていました。
カリカリはいらんねん、という確固たる意志
夜はまた相方と一緒に面会へ。
看護師さんが「昨日ブラッシング好きと聞いたので、やってみたら嫌がってたけど、ほっぺわしゃわしゃしたら抗えなくなってました!」って言ってて、おたぬも入院生活6日で慣れてきたか……と。
複雑な気持ちだけど、リラックスできてるのはいいこと!
夜もなでなで、ブラシでめちゃくちゃ喉を鳴らしていた。
先生曰く、ひどい子だと強制給餌の流動食も戻すので、おたぬの場合、流動食が始まってから一度も吐いていないので休み明けには帰宅して大丈夫だよと言ってもらう。
昨日あたりからめちゃくちゃ自己主張してくるし元気だし、先生も大丈夫と言ってくれるのでやっと胃痛が取れたわたし。
この日はようやくぐっすりと眠れました。
なんとかケージから出てやろうという顔
入院7日目
今日は病院が休診日。
やっと明日退院できる、というワクワクと、病院で今在庫がないと言われた低脂質のドライフードをポチったり、仕事したり掃除したり。
入院8日目・退院
病院の診察時間になってから電話してお迎えに行ってもいいか、退院できるのか確認。
退院できますよーと言われてお迎えに行き、病院が混んでいたこともありちょっと時間がかかってしまいましたが無事に午前中に退院できました。
退院できてめでたしめでたし。
……と思っていましたがここからもっと大変な、地獄のような日々の始まり、1週間泣きまくっていたのにそれ以上に泣き崩れる日々だとはまったく予想していませんでした。
膵炎の入院記はいったんここで終わり。
次回は自宅療養、長引く膵炎?、発熱、大病疑惑、強制給餌などもりだくさんでお送りします……。
カミングスーン!
オマケ
ライブに行くと毎回Apple Watchが90〜95デシベルのうるせー環境にいるよ!耳おかしくなるよ!とお知らせしてくれるのですが、入院中おたぬの下の犬がうるさく、毎日のように警告されててわらった
つづきはこちらから