ネコと音楽と。

ネコと音楽と、おいしいごはんがあればごきげんに暮らしているひとのライフログ

【保護猫記録】たぬぅのこと 遺棄されていたチンチラゴールデンのお話 後編

やっっっと後編です。

 

 

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今回で終わらせたいのですごく長いと思います。

軽く記しておこうと思ったたぬぅ物語がここまでのボリュームになるとは。

  

客間で寝ることにしたわたし。タヌキさん(仮名)は夜中に少しウロウロとしていたけどおとなしく。

水とほんの少しのごはんは食べたけれど本当に少しの量で。

たまに甘えたそうに、そう見えただけかもしれないけれどもこちらをのぞきにきたのでわたしも神経がそっちにいってたらしく、ベッドサイドに来たら少しなでなで、そしてウトウト、を繰り返してあまりよく眠れない夜だった。

 

その時の申し訳無さそうな「あまえてもいいかなぁ」みないなビクついた顔、虚ろで無表情な顔で元の家ではかまってもらえなかったんだろうなぁコミュニケーションが取れていなかったんだろうなぁとわかった。

あと寒かろうとベッドに乗せるとビクビクして一瞬で降りてしまうのでベッドに乗ると怒られていたんだろうとも思った。

 

うちのネコたちもわたしが寝室で寝ずに閉め切った客間で寝てること、そして何かがいることには気付いていたけれども、もうすでに5匹の大所帯なのでそれほど固執するわけでもなく「またなんかいるなー」くらいで見逃してくれていた。

 

翌日、かかりつけの獣医さんは休診日だったので今日は一日まったり過ごして様子を見よう、何かおかしなことがあれば近くでやってる病院に飛び込もうと思っていた。

病状も気になったし、老い先短い捨てられた子とあればやはりそちらにかかりっきりに近い状態になってしまった。

 

朝から雨が降り続いていて、客間にはテレビもないので静かに雨の音を聞きながらタヌキさんと過ごした。

 

 

 

 

まったく鳴かない子だけど、胸とおなかのしこりらしきものを触るとシャー!っと怒ったので「あ、ちゃんと声出る」と確認したと同時に、やはりしこりなんだ、触ると痛かったり気持ち悪かったりするんだ…とだんだん暗い気持ちになっていった。

 

近所に住む母(わたしがナチュラルボーンネコスキーになったきっかけのひと)がタヌキさんを見に来た。

母はとりあえず体のサイズに合ってないキャリーに長い毛が絡まったままになっているのを見て激怒していた。そして長年の猫キャリアを持ってしてもタヌキさんの体をなでて「しこりやな、痛そうやな…」とブルーに沈み込んでいた。

 

でももう、うちで看取ると決めた以上、余生は楽しくのんびり穏やかに過ごしてもらおうと決めた。

帰宅した相方ともタヌキさんの前で病気の話などもしないと決めた。

年寄りだし病気だとしたらうちのネコたちにはあわせられないかもしれない、伝染らない病気でも余生を穏やかにすごしてもらうためにはずっと客まですごしてもらい、わたしたちは客間とリビングの二重生活になってしまうけれども、それもどうにかなるだろうと思った。

 

そして相方が今日はオレが一緒に寝てもいいかな?と言いうちのネコたちがスネてもいけないのでその日の夜は相方に任せ、わたしはうちのネコたちと寝た。

朝が来て、リビングで仕事に行く支度をしていた相方は「ダメだってわかってても寝てるところにタヌキさんのぞきにくるからメソメソしちゃって…」と前日のわたしかよお前は、と思いながらもわたしもしんみりとしてしまっていた。

 

病院に行って結果がわかったらすぐに連絡してねと言って相方は仕事へ。

 

いつもなら二度寝するところだけどその日はそれどころではなく、うちのネコやタヌキさんを気にしつつ獣医さんへ行く準備をした。

 

獣医さんに着くと数人待っていた状態で顔見知りの看護婦さんに「今日はどうされましたー?誰ですかー?」と聞かれたので昨日の経緯を軽く話し、しこりと片足の震え、ごはんをほとんど食べない事を伝えて「多分おじいちゃんで病気になって捨てられたんだと思います。とりあえずできることは全部してやりたいので、血液検査以外にも思いつく限りの検査お願いします。」とお願いした。

 

 

忘れてはダメなのでこのメモを先生に渡した

 

タヌキさんの診察の番になり、看護婦さんと先生に託した。(うちのかかりつけは基本的に飼い主は待合室で待つ、診察が終わってから中に入って説明を聞くタイプ)

 

診察室はガラス張りで丸見えだけど気分は落ち込んでいたので見ないようにしていた。ありとあらゆる検査もお願いしたし、時間もかかるだろうとスマホを出し、相方にとりあえず病院に来ていて今から検査してもらうよ、と連絡を入れた………数分後の事であった。

 

馴染みの看護婦さんがタヌキさんの入ったキャリーバッグを持ってわたしのところに来た。

あれ……早くね?ひどすぎて手の施しようがないとかいうやつ?マジで全部検査してくれたん?と一瞬にして頭の中は悪いことがグルグルしていたら看護婦さんが

 

「うちね、基本的に毛刈りとかトリミングはしないんですよ。でもこれはちょっとひどいので刈りました。」

と言うので血液検査すらできないほどのしこりだったの?とポカンとしてると

 

 

 

「あのあれ、しこりじゃないです、ただの毛の塊です。毛玉です。」

 

 

毛…玉………???

 

 

さて、ここでおさらいしよう。

前編、続・中編でもお伝えした通り、わたしは道に落ちてた、捨てられていたネコとしか生活したことがない、長毛種のネコとは無縁だったネコ人生である。

 

 

長毛種はお手入れをしないと毛玉ができるらしい……なにそれマジ初耳(ラップ調で

 

 

そう、タヌキさんのしこりの正体はお手入れされていないことによる毛玉の親玉のようなものだったらしいのです。今から思えば羊毛フェルトを刺して刺して刺しまくった直径5センチくらいの物が地肌にがっちりと貼り付いていたような感じです。

 

今なら毛玉の存在もわかるのだけどその当時は本当にわからず。

うちのネコプロ(母)さえもわからぬ代物。だって母も長毛のネコと触れ合ってこなかった人生だもの。

 

でもまぁ病院の先生や看護婦さんも「ここまでひどい毛玉はそうそうない」とのことでした(本当にがっちりかたまって地肌に張り付いていたので)

 

そして診察室に通され、先生との話でわかったことは純血種のペルシャ猫、たぶんチンチラゴールデンで2歳くらいとのk………

 

2歳!!!!!

 

病気のジジイ説はなんだったのか………

 

長い間お手入れもされずボサボサで、きっと相手もされていないので感情もなく無表情だったので年寄りに見えただけ、あとしこり疑惑が拍車をかけたんだと。

 

先生もただただご立腹。

「絶対捨てられた。断言する、飼い主はもう絶対出て来ない。もし気が変わって出てきても返すな!」とプリプリされてた。

 

あとしこりだと思っていた毛玉を触ったら怒っていたのは痛いわけではなく、長毛種は気の強い子が多くてブラシなどが嫌い、それで元の飼い主もブラッシングさせないからほったらかし、触ると怒る、かわいくない、という感じだったのでは?そして持て余して捨てたのでは?という先生の見立て。ああ、たしかに、全てがつながる(二度目)

 

 

 

その時に病院から頂いたメモがこちら。

 

2~3才とは書いてあるけれども先生は「歯の状態から見て、2歳にもなってないはず」と言われた。

その後血液検査の結果も出てエイズ白血病も陰性。

 

ぐおおおおおおおおお!高まるううううううううう!

捨てたやつへの怒りも高まったけどタヌキさん健康でよかった高まったああああああああああああああああああ!

 

先生に今後のことを少し相談して、とりあえず相方に電話。

相方もそれはそれはホッとして喜んでいた。たぶん泣いてた。母も同じく。泣いていた。

 

その日のことは今思い出してもうれしくてホッとして先のことなんてどうでもええわいと思えた。

周りからは「毛玉事件」と笑い話にされていることもいい思い出。(その節は本当にご心配おかけしました)

 

そして里親探すなら…ということも言われたけれども相方もわたしも「看取る」という覚悟を決めた時点でもううちの子になっていた。のでびっくりするほどすんなりとうちの子になってしまった。

一応帰宅してからの相方に「里親探す?」と聞いたら光の速さでそして質問にかぶせ気味で「もううちの子や!どこにもやらん!」と言われた。

保護した時に若いチンチラゴールデンとわかっていたら貰い手もありそうだし検査後里親探しを考えたと思う。

たった1日半、2日近くの物語だけれどもわたしたちには本当に大きなものだった。

 

が、しかしそこからの3ヶ月は多くは語らないけれども「もし飼い主が出てきたら…」という不安でいっぱいだった。

わたしたちの気持ちだとか「お前捨てたんだろう知らんがな!」とかではなく名乗り出られたら法的に返さなくてはいけない。

知らない番号から電話がかかる度にビクビクし、胸が痛くなった。

 

だがしかしかかりつけの先生の予想通り、飼い主は現れず3ヶ月の期限の日、相方には休みを取ってもらいわたしはめずらしくはりきって早起きをして管轄の警察署に行き手続きを済ませ、タヌキさんは晴れて、正式に、うちの子になった。

 

淡々と拾得物をあなたのものにしますよという手続き(ちょー簡単)を済ませ、終わりましたと言われたので「ありがとうございました」と言って帰ろうとすると係の女性警察官の方が「あの…この子は飼っていただけるんですか?」と聞いてきたので「あ、はい。もちろんです。」というと「ありがとうございます!」と言われてすごく気持ちが温かくなった。

見て!見て!かわいいでしょ!と写真見せたくなった(見せなかったけど

 

そして気にしていた片足の震えはたまに長毛種の子で心臓が悪い子がいて、血流が悪く足元の血管が詰まるのが原因、てことがあるらしく検査してもらったがそれもクリア。

結果的に未去勢でいわゆる「さかり」の時期だったので体と心が釣り合わず、捨てられていた精神的なこともあり震えが出てきていたらしく、その後去勢手術を終えたらピタッとなくなった。

 

それから4年、色々あって今に至りますがたぬぅはすごく元気で、言葉もよく通じる、賢くてかわいい子でニャン生を謳歌しております。推定5歳。嗚呼ヤング。

 

そして今だから言いますが預かり対象だったキャリーバッグを見るたびにムカムカと腹が立ち「飼い主なんか出て来るかい。出てきても説教してやる!」とたぬぅが保護されて1ヶ月後に見たくもねえわと投げ捨ててやりました。

 

 

見てるか捨てた元飼い主よ。こんなかわいい子をわたしの子にしてくれてありがとう。

 

 

長くなりましたがたぬぅ物語、お付き合いありがとうございました。

 

これからもおたぬちゃんをよろしくおねがいします。 

 

正式にうちの子になった日にケーキでお祝い。あの日あの時あの場所に落ちててくれてありがとう。

 

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