たかが包丁、されど包丁。
わたしのメインの包丁、3本目にしてずっと欲しかった有次の包丁を買いました。
一番はじめの包丁は間に合せにホームセンターで買った3000円くらいの包丁、2代目はネットの刃物屋さんで買った9000円くらいの包丁でした。
2代目の包丁もそこそこ切れたのですがめちゃくちゃ切れる、というものでもなく、最近はめっきりストレスが溜まる切れ味になっていました。
お手入れをしてもまあ切れるのはその時だけ。
あと持ち手の部分を木にしたのがじわじわと黒ずんできてしまって。
以前にも有次の包丁が欲しいなあとちょいちょい見に行ってたんですがなんか敷居も高く、そんなたいしたものも作ってないのに1万オーバーの包丁とかなあ……みたいな変な葛藤があったんですよね。
でも欲しいなとずっと密かに思っておりました。
で、6月に友達が長野からこちらへ遊びに来た時に町中をフラフラしていて、その友達が仕事で料理をしているひとなので「有次行きたい!包丁欲しい!」というのでええですよと一緒に行ったんです。
店内は包丁以外にも調理器具がずらり。
そしてメインの包丁は店内のショーケースにずらりと。
まあ、冷やかしのような客だけどほしいのは事実なのでそういうことを伝えると店員さんが実物を出してきて説明してくれます。
一番一般的な三徳包丁のツバ付き(左から3本目)が欲しかったんですけれどもこの時は売り切れで。
(黄色いシールがついているのは品切れ中)
売り切れてしまうと予約はできるけれどもいつ入荷するかわからない、ということで。
電話で在庫を問い合わせたりFAXで注文(FAX!)できるのでカタログと注文表をいただいてその日は帰りました。
そして先日、ひとりで買い物にでかけた時にそうだ、有次寄ってみるか、と足を伸ばしました。
いつも賑わっている店内ですがその日は日曜日でいつも以上にたくさん。
特に外国の方が多く、店員さんも英語で「CASH ONLY!」とか言ってました。
外国の方も「アシタ ギンコウデ オカネオロシテマタキマース!」と英語で言ってました。英語で。
外国の方、包丁買ってどうやって国に持って帰るんだろう……とか思いながら聞いていました。
そしてふとショーケースに目をやると、前回売り切れていた三徳包丁の「平常一品」が売っているではないですか!
その日、欲しい物があって買い物に出たけれどもけっきょく買えずで現金も持っている、そしてちょっとグダグダと溜まりつつあったストレスでもう買ってしまえー!となりまして。
人間、勢いって大事。
店員さんが説明してくれようとしましたが前回に説明を聞いていてその時に売り切れていたことを伝えたらああじゃあどれにします?どれですか?みたいな感じでススーンと。
そして前回買った包丁にも入れてもらったのですが今回も自分の名前を入れてもらいました。
紙に入れて欲しい名前を書き、渡します。
名前はその場で10分もあれば入れてもらえます。
撮影しても大丈夫ですか?と聞いたら快くどうぞどうぞと言ってもらえたので撮影。
本当にチャッチャと5分ほどで入れてもらえました。
奥では包丁を研がれていました。
そしてめでたくわが家にやってきた「有次 平常一品 三徳牛刀ツバあり(16.740円)」です。
きれいにみっちり包んであり。
輝いておる。
なぜか開封前、枕にしていたクロネコ。
そしてさっそく試し切り。
まあ切れるだろうけどそんなめちゃくちゃ変わらんやろう、となるかなと思っていましたが……。
めちゃくちゃ切れる!
いや、まな板まで削ってしまうんじゃね?てくらいによく切れる。
根菜もサクサク。
前の包丁より重いのですが逆にその重さがずっしりと、サクサクと切れる感じというか。
最近かなりストレスだったネギもめちゃくちゃよく切れる、楽しい!
ステンレスと鋼のミックスなのでお手入れしないと錆びるよ!とのことでした。
包丁は研ぐのはもちろん、一日の終りに研磨剤入りの台所用洗剤(ジフね!)でササッと磨いて、しっかり拭いて、乾かしてから片付けてね、と説明を受けました。
あとメンテナンスは郵送でも持ち込みでも受け付けているそうですが1ヶ月はかかります、ということでした。
ステンレスの包丁より手間はかかりますが本当によく切れて新しい相棒ができたな!という感じです。
よく考えると包丁ってものすごく使用頻度があってなかなか買い替えないものじゃないですか?
それを考えると、長い目で見ると安い買い物じゃない?と最近思っています。
その名の通り一生モノ、きちんとお手入れして大切にしていきます!(プロポーズ)